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silentdogの 詩と昼寝

詩をおいてるばしょ。時々更新するかも(努力中)。

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コロニアルデイズ

 


“山猫”を訪ねたが、今日は閉まっていた

うまいものが食べたいという思いが強すぎて

自分の道が狭まっている

そう感じることが多くなった

 

なんでもいい

腹を満たせれば

 

そういう態度で昼も夜も生きれたら

わたしの道は

この町を包み込むほどに広がるだろうと思う

 

 

 

 

15時

コロニアルデイズ


クズとカスのどっちが上か、という話を

ベランダで話していた

 

クズっていうと、たとえば野菜くず、とか言うじゃない

まだ何か使えそうな気配がある

まだそれそのものの魂を失ってない感じするけど

カスだと、必要なものをしぼりとった後っていうか

なんかもう、用立たない感じだよね

スピリットがないっつうか

 

と言われてなるほどな、と思う

二人の間で

ののしりに、より有効な言葉はカスという協定が結ばれた瞬間だ

 

 

7時25分

コロニアルデイズ

 

むらさきの花は六月、と母に教えられた

 

灰色の空

雨と

あざやかな紫は

わたしの六月のすべて

 

 

 

you

コロニアルデイズ

 

「われわれには水風呂はよくないのかもしれぬ」

 

「月曜日に入った水風呂のせいか

 土曜になっても調子が悪いのだ

 まったくこいつらときたら正直すぎるよ

 おれは水風呂がすきなのに」

 

夫は免疫異常の病持ちで

自分の細胞と自分が切り離された暮らしをしている

だから時々、一人称がわれわれになる

 

「われわれ、っていうけど、あなた自身のことでしょ」

「そうそう。おれは集合体なの。」

 

わたしは一人の男と結婚したつもりだったが

いまはとある細胞の一団と暮らしている

 

 

 

1時(深夜)

 


貝のはく泡が

わたしのせまい部屋の中に

はじける

 

息がにじみあう

 

同じ塵の中に漂う粒子である

わたしたちは

食べ食べられながらともに

どこへいくのだろう

 

ぷち、ぷち、

ぷち

 

静かな夜

 

 

 

19時57分

コロニアルデイズ

 

不在のあいだに

外出禁止令が出ていた

どこの店へいっても

客がいない

音楽もならない店内

電話の音がなりひびくと

空のコップがすこしふるえた