silentdogの 詩と昼寝

詩をおいてるばしょ。更新はきまぐれ。

健康

 

四つめの四分音符を書き終えたら

縦線を引く

それだけのゲームだ

 

壁を越えてゆくための楽器

壁を作りだすミューズ

二者がせめぎ合う

いきぐるしい箱のなかのルールは、健康だ

 

空気が怖くなかった頃

あの縦線をどんどん折りたたんで

生け捕りにした音を

大きく野に放っている人たちみたいに

なりたかった

 

音を出せない楽器とともに

わたしは壁に寄りかかり

慣れないことだが祈ってみる

どうか、わたしと夫の健康、隣人たちの健康が

遠くまでよく響く、ひとつの音楽となりますように

 

 

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 とても久しぶりに詩を書いてみました。ずっと使っていたお気に入りのテキストエディタ(ommwriter)で作ったのですが、あまりに久しぶりすぎて操作を間違え、せっかく書いたものが一度全消去されてしまいました(全く保存せずに作業していた)。泣いた・・・。悔しすぎて昼寝中の夫を起こしてしまった。でもめげない。

 友人たち(ソファ倶楽部)がまた冊子を作るそうで、せっかくなので参加させてもらうことにしました。お世話になります。