silentdogの 詩と昼寝

詩をおいてるばしょ。更新はきまぐれ。

なぞなぞ

 

ビリヤード台の上の、つやのあるボールの内部のよう

 

きみたちはいつも、わたしと同じ言葉を話さない

その身体に流れているのは身体だから

残酷なふりをしてきみたちを切っても

同じ断面ばかりを見ることになるのだ、わたしは

 

 

森の中で拾った鉱物のよう

きみたちはいつも、わたしとは違う静かさをまとっている

 

誰かが話す声は線を引いたように抑揚がなくて

別の誰かが話す声も同じように抑揚がないのに

会話するとうなりが聴こえる

波形を耳で聴き取って、わたしは話しかける

けれど鬱蒼とした暗がりを

突き抜けて出て行ってしまう、わたしの言葉