silentdogの 詩と昼寝

詩をおいてるばしょ。更新はきまぐれ。

砂の図書館

 

正午、書物はおおきく開かれていた

 ことに食べ物にかんしては

 海の時代にも

 丘の世紀にも

 同じ展開をくりかえしているだけである


午後

テーブルの上を果樹園に似せる

よろこびは

あらゆるものの血のなかにすむはずだ

回路をひらいても

ひらいても

ひらきたりない、と思った

けれどわたしの皮膚は

まだ砂に適していなかった