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silentdogの 詩と昼寝

詩をおいてるばしょ。更新はきまぐれ。

冬の野

 

守銭奴といわれてもいい

風のよく通るみちをあるき

行きすがら

人をだましたり

獣を撃ち殺して剥いだり

かねになる悉くを

やってきたのに

なんの理屈でこの身を飾ろう

そうではないと

どの口が言える

どのつめの先からも

血が噴き出している

岩肌を引っ掻くようにして

かき集めたけれど

膨大な足りなさに焦燥している

その空虚さのむこうがわから

ながれてくる風が

するどく冷たくわたしの体に刺さる

このかねで

つながりうるかぎりのつながりを

一身にあびている

いまこのときも

身ぐるみ剥がれるときは

近づいてきている

おそろしい

おそろしいことに

わたしは何も得ていない

得ることは得がたい

失うだけ失ってからはたと気づく

だというのに、何をそんなに溜め込んでいるの?

それが守銭奴といわれる所以じゃないか?

そういわれてもしかたがない