2016-02-11 つれてゆけない 世界があいしているのは 石だけなのに わからずや きみのその手にある 深紅の爆やく なんて、なんて柔らかい時代の手なの 永遠についてなにも知らない それなのに永遠を約束するとか、うたってるものを つかんでる、いつか崩れる肉になる手で 着火して いきおい はじけとぶ 体の中の骨 世界の骨は石なんだ 破壊される つめこまれた感情の散弾がうちぬく そのあとかたを だまってつれてゆくんだ 世界は だれもつれていかない ただ石だけを 無言でつれていくだけ それなのに それなのに、 きみのやわらかいその手は