silentdogの 詩と昼寝

詩をおいてるばしょ。更新はきまぐれ。

12時40分

 


梁の数を数えてる


一本、二本、

 

何本あったら簡易ではないと言ってもらえるんだろう

なりたての大工と

あまったマッチでパズルを組んでる

 

旧来

わたしたちは犬猿の仲だったのに

こんな風に構造のことを話しているなんて

時代のせいなんだろうか

 

 

 

また冊子をつくりました。

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こまつ町家文庫さんの「となりの本屋さん」というイベントに是非とも参加したくて、

参加したさのあまり、冊子を作ってしまいました。

 

珊瑚色の表紙にしました。

ちょっと粗末なつくりですが、

手にとってくださる方が一人でもいらっしゃるといいな。

クロージング・タイム

 

次から次に丘にあがってくる人たちが

サーフボードを立てかけては去ってゆく

わたしはスプーンを数えながら

同時に色とりどりのボードの数もかぞえている

 

注文と

作成と

給仕のくりかえしは

波のよう

寄せては返す

 

リズムをくずさない彼女の

あるく軌道のとおりに

時間が進んでゆく

けれど

今日という日が

二十四時きっかりに

終わるとは

けっして言わない

 

測れないものを測るような

遠浅の海の音を聴いている

 

植物のような夜と

白砂に覆われた道、

人々が残したものとともに