2015-07-03 ちいさな事件 よづりの愉しみ 今朝ここで 何が起きたのか もうわからない 音のない午後に 乾いてゆくその跡が 黒くなっていく そしてゆうやみに ならされて 焚かれる香に あみこまれて 生々しいものはもう どこにも。 たとえば その衝撃が 誰かの記憶にとどまりますように どこかにひっそりとたてられる記念碑が あるとして 誰がそれを 望んでいたのか それももう わからない