いのり
すれちがうときになる音を
いくつも引きずっている
船は音楽のようだった
わたしにわすれられない人たちがあるように
船にも刻印のような出会いがあっただろう
時を経るごとに複雑になる
轟音に包まれている
三時
かれらは長い目をとじ
わたしも二つの目をとじる
一、二、三、四・・・
一日のうちでその数秒は
とてもしずかな
何も起きないひととき
***
今年一年、読んでくださってありがとうございました。
平凡な生活のなかの、平凡なことばをぽちぽち組むだけですが、
ささやかな冒険、ささやかないくさ、私はとても楽しかったです。
また来年も、色んな詩を作って遊び倒したいと思います。
くるとしがみなさまにとって、よりよい一年になりますように。