silentdogの 詩と昼寝

詩をおいてるばしょ。更新はきまぐれ。

恒久過疎地域

 

 

海底にある火力発電の炉が美しい

くらい水の奥から透過する火のゆらぎ


きみらは

新しい土地のように、町をあるく

若い者はみな都市にでてゆき

老人ばかりが残っていることを

恥ずかしそうに言う

さみしい岬に腰をおろし

用途がわからないエネルギーの

みなもとを眺めながら

夕涼みしている


きみらが見おろすあれは

遠い巨大都市では

万物を統べるといわれているらしいではないか

それなのに

とりとめもなく

将棋の話

胡桃の話

不死の話