silentdogの 詩と昼寝

詩をおいてるばしょ。更新はきまぐれ。


イン・ザ・マネー


いい漁場にたどり着いた気分だ


ここにいると
遠くの人の焦りや志が
入り交じるのが見える


岸辺で昨日
本を読み終えた
航海術は体得するものだと
セイルは言う
かれの伝統的な技術は
ある時期粉砕して
世界中の人々の心の中に散らばってしまった
だから今
わたしなどがやれるのは
その散らばりを俯瞰するようなこと
受け継ぐものがなかった世代は
そういうところから
体得を実現していかなければならない
というわけだ


今日の人のうごきを読み取る
舵をきる
大きくゆったりと動く
ものの価値が
取引するに値する時がやってくる
波と波の間で
波となりながら
大きく
ひらく、わたしの目