2017-02-12 落涙のとき 世界中の匂いが 花や果実で占められるときがくる 世界中の泥が ぬぐいさられるときがくる 光、 光がおとしてゆく影 その重みを 土は受け止める かがやかない 片側の真実を 受け止める わたしは軽やかではない 明るくもない 脈打ち、にぶい波を放ち 涙が流れて 土にしみる 落ちたその痕は黒く 黒く より黒く そして 世界中が花の香りで占められた今日よ