silentdogの 詩と昼寝

詩をおいてるばしょ。更新はきまぐれ。

つれてゆけない

 

 

世界があいしているのは

石だけなのに

 

わからずや

きみのその手にある

深紅の爆やく

なんて、なんて柔らかい時代の手なの

永遠についてなにも知らない

それなのに永遠を約束するとか、うたってるものを

つかんでる、いつか崩れる肉になる手で

着火して

いきおい

はじけとぶ

体の中の骨

世界の骨は石なんだ

破壊される

つめこまれた感情の散弾がうちぬく

そのあとかたを

だまってつれてゆくんだ

世界は

だれもつれていかない

ただ石だけを

無言でつれていくだけ

それなのに

それなのに、

きみのやわらかいその手は