silentdogの 詩と昼寝

詩をおいてるばしょ。更新はきまぐれ。

降雪のとき

 

雪が音を吸い

うたに意味だけがのこる

だから冬は

うたわない、と

歌手たちは言った


うたのなかのことば

ことばのなかのうた

かれらが一人

また一人

重い罪を負わされてゆくのは

見るに耐えないのに

うたのならない冬の

血、冬の血

冬は

なんとうつくしい雪に

うもれてゆくのだろうか

わたしは目をつむることができないでいます