2014-09-21 長い夜遊び 星をふむ日 おわらない夜にする賭け事は 滅びた国のうしなわれた勝利を 追い回すようなもの 順繰りの敗北が 波形となってあらわれる 一千と二夜と永遠 うみがある くらいうみ 死んだ人たちの 足音がゲームの本質をつらぬく 不謹慎だが 通貨は清浄でうつくしい そして真空をとびかう うるおう高波が ひとの破滅の歴史を覆っている けれど 覚めない夢のような夜には あたりさわりのない 誰も滅ばない遊びなどできない あさがあるのだ、身も骨も 財布も溶けて 熱の中の気体となるだろう はてしなく遠いあさ