2014-09-15 ロストテクノロジ 星をふむ日 統率者につらなる家系は途絶えてしまった だれもいない管制室 艦内に 古い時代の叙事詩が満ちて 息をするたびに未来が見えなくなる 最後の主君は 日誌、星図、二十六の星系に関する資料とともに 永遠に艦長室で眠っている すばらしい施錠システム それがわれらの放浪の始まりとも言える われらの呼吸が 揃うことはもうない 機関室には機関室の 食堂には食堂のことばが 発達していくだろう 数々の独立した房室のまわりを 詩が血液のようにめぐる 幾多の星が積まれる 混沌を体に抱え込みながら 目的もなくとぶ ここは、まるで あなたの住む星のようだ