2014-06-20 群生地 ねむるための庭 植物のために土になるそのにがく青い匂い 崩れた詩のようにひとつらなりにゆらゆら眠るしたしい人々したしい土よわたしもおそらくその途上にある あふれるからだをほたほた落としゆくさきざきの土になる たちのぼるしずけさのなかに町がある 午後に午前に待たれつづけるわたしたちのとりとめのない時間に草木の繁栄が影をおとす