2014-04-09 砂の図書館 あむりたをめぐって 正午、書物はおおきく開かれていた ことに食べ物にかんしては 海の時代にも 丘の世紀にも 同じ展開をくりかえしているだけである 午後 テーブルの上を果樹園に似せる よろこびは あらゆるものの血のなかにすむはずだ 回路をひらいても ひらいても ひらきたりない、と思った けれどわたしの皮膚は まだ砂に適していなかった