クレソンの 深く広く 青い繁栄 その夜を 蛍は飛び交うのだった 甘い葉を噛み すずしい陰をもち 星の息をすすり 冷たくひかる そして クレソンの闇は ほのかにてらされるのだった
今朝ここで 何が起きたのか もうわからない 音のない午後に 乾いてゆくその跡が 黒くなっていく そしてゆうやみに ならされて 焚かれる香に あみこまれて 生々しいものはもう どこにも。 たとえば その衝撃が 誰かの記憶にとどまりますように どこかにひっそ…
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