2016-06-17 1時(深夜) 貝のはく泡が わたしのせまい部屋の中に はじける 息がにじみあう 同じ塵の中に漂う粒子である わたしたちは 食べ食べられながらともに どこへいくのだろう ぷち、ぷち、 ぷち 静かな夜
2016-06-05 5時4分 コロニアルデイズ 早起きが苦手なのに 五時に目が覚めた 開けた窓から見える 背の高い樹の どこかの枝に カッコウがとまっている つめたい空気の中をよくとおる声に 何人が目を覚ましただろう わたしと、 だれと、だれが
2016-06-01 13時15分 コロニアルデイズ 歩いているうちに 整えたはずの髪も少しずつくずれる 疲れたように見える風体 そのまま 雑貨店に入って いくら探しても見つけられないものが あるということを 思い知らされる わたしは創造できない かげろうの沸騰する路上に 汗が落ちる